フォローウインドのIT保守サービスでは、インターネットの死活監視を導入しています。

保守契約のお客様には、インターネットプロバイダーから固定のグローバルIPアドレスを取得していただきます。
なおグローバルIPアドレスは死活監視以外に、リモートアクセス用のVPNでも活用できます。

死活監視の方法

外部の死活監視サービスを利用し、定期的にグローバルIPに対して、pingコマンドを実行し、疎通が確認できない場合、スタッフにメールで通知が来る仕組みになります。
その通知を受け、原因の究明を行います。
光回線の問題か?プロバイダーが原因か?機器の問題か?を、順々に切り分けて確認していきます。
そもそもインターネットが不通の状態なので、リモートでは状況確認ができません。
お客様にもご協力いただき、現場の設置状況やランプの点灯状況等も合わせて確認します。

回線の冗長化

業務上、インターネット回線が止まることが許されないクライアントの環境では、回線自体を冗長構成にするケースもあります。
例えば、メインの回線をUSENやNUROなどの法人向け高速回線を導入し、サブ回線としてNTTのフレッツ光を導入します。
またルーターに自動的に回線を切り替える設定を行います。
具体的にはメインの回線が不通になると、ルーターの方で自動的にサブ回線の方に切り替わり、メインの回線が復旧したらまた自動的にメイン回線に戻す設定になります。

もう一段階プレミアムな環境だと、ルーター自体を複数台構成にします。
肝心のルーターに物理的に故障等が発生した場合、せっかく回線を冗長構成にしていても意味がないので、ルーターも2台にします。
サブのルーターをホットスタンバイさせておき、メインのルーターに不具合があった場合、サブのルーターが自動的にネットワークの親になる仕様になります。

モバイルルーターの活用

上記の回線冗長構成はどうしてもコストがかかってきます。
店舗の場合、コストや設備の問題から、さすがに回線を二回線も敷設できないとは思います。
ただし最近のPOSレジはクラウドサービスが多く、インターネットが利用できないと、レジのオペレーションが止まってしまいます。

そういったケースにも対応できるよう、YAMAHA製のルーターにUSBタイプのモバイルルーターを接続し、万が一メイン回線がダウンした場合、バックアップ用のモバイルルーターの回線に切り替わる仕様もご提供しています。

当然キャリア網の回線なので、光回線と比較すれば速度はそこまで求められませんが、あくまで応急措置であり、レジとオペレーションを止めないという目的なので、十分な効果を発揮することがあります。